2012年10月07日

賃貸人は賃借人の迷惑行為について区分所有者に対して責任は負わないのでしょうか?

Q:
マンションの区分所有者から、その専有部分を賃借している賃借人が、
数年にわたり上階の専有部分の所有者の抗議にも耳を傾けずに、昼夜
にわたりカラオケで騒音を発しています。

賃借人だけでなく、賃貸人である区分所有者に対しても責任を追及する
ことができるでしょうか?

A:
賃借人に対してはその迷惑行為を不法行為として差し止めと、損害賠償
の責任を追及することができることは言うまでもないと思います。

賃貸人に対しては加害者といえないので、加害者の賃貸人であることを
以て、その責任を追及することはできないと考えます。

標準管理規約には第19条第1項で「区分所有者は、その専有部分を第三
者に貸与する場合には、この規約お及び使用細則に定める事項をその第
三者に遵守させなければならない」。

第2項で「前項の場合において、区分所有者は、その貸与に係る契約に、
この規約及び使用細則に定める事項を遵守する旨の条項を定めるととも
に、契約の相手方にこの規約及び使用細則に定める事項を遵守する旨の
誓約書を管理組合に提出させなければならない」と定めています。

従って、標準管理規約に従った規約を設けていれば、賃貸人も管理組合に
対しては責任を負うことになります。

しかし、質問の上階の区分所有者に対しては、責任を負うとき決めつける
ことができません。

管理規約や使用細則は管理組合と区分所有者、或いは賃借人との関係を
定めたものに過ぎないからです。

この場合、上階の区分所有者は管理組合に働きかけて、賃貸人の責任を
追及してもらうのみしか方法がないといえます。
posted by 橋マンション管理士事務所 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問
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