2013年02月04日

専有部分の用途制限

Q:
規約に専有部分の使用について「専ら住宅として使用するものとし、他の
用途に供してはならない」と規定しています。

小規模な華道教室を開きたいのですが可能でしょうか?

A:
まず基本的な利用形態ですが、その区分所有者が他に生活の拠点を持って
いて、その専有部分は華道教室にのみ使用するという形態でしたら、規約
違反で出来ないといえるでしょう。

反対に、その専有部分の主は生活の拠点であって、専有部分内の一部を
使って華道教室とするときは、無条件といえませんが可能と思います。

本来、専有部分といえども所有権は万能の権利であって、どのような使い
方も可能です。

しかし、マンションという集合住宅の特殊性から解釈として用途制限する
ことは合法とされています。

分かりやすくいうと居住者の生活の平穏を守るために、その所有権の用途
を制限することも止むを得ないということです。

従って、その平穏を害さない程度の事務所やその他業務との兼用は認めら
れて良いのではないかと考えます。

類型的に考えますと

@内職については他の住戸に迷惑を及ぼすことが無いと思いますので
可能です。

A華道、茶道、書道教室は少人数を対象として、他の住戸に迷惑を及ぼ
さず、かつ看板などで外部に表示しない程度ならば可能と考えてよいと思
います。

B塾、ピアノ教室、託児所は上記2と同程度ならば可能と思いますが、
ただし、騒音を発することが多いので、その面から不可となる可能性は
あります。

C暴力団事務所が兼用になっている場合は、例えその専有部分が生活の
本拠となっていても、事務所の存在そのものが生活の平穏を害しますので
いかなる形態であっても認められません。

話は変わりますが、生活の本拠ではなく単なる事務所として十数年平穏に
使用してきたが、ある日、管理組合の知るところとなった。

この場合中止を求められるかとの問題ですが、この場合は暗黙の承諾が
あったと見て中止させることが出来ないと説いている方もおられます。

法律は、特に法律に定めが無い限り、単に黙っているだけで同意の意思
表示があったとみなされる事はありません。

また、管理組合は知らなかったのに、暗黙の承諾を認めること自体も矛盾
です。

更に、明確な規約違反なのに、違反事実が継続しただけで規約が曲げられ
るというのもおかしな話です。

承諾すれば許されるという性質のものでもありません。

そんなわけで、違反事実が長期に及んでも管理組合は規約違反を理由に
使用中止を求めることが出来ます。
posted by 橋マンション管理士事務所 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/62015731
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック