2013年03月10日

長周期地震動てどういうこと?

Q:
高層マンションで大きな揺れを経験しました。

長周期地震動と説明されていますが、難解でよく理解できません。

わかりやすく説明してください。


A:
地震には様々な周期(揺れる波の長さ)を持つ揺れを含んで発生します。

0.1秒から2秒位の短い周期の揺れは、地震のエネルギーとしては大き
いのですが、短時間で収まります。

数秒から十数秒という長い周期の揺れは地震のエネルギーとしては小さい
ですが、衰えることが少なく遠くまで伝わります。

この長い周期の揺れを長周期地震動と呼んでいます。

1秒以下の短い周期の揺れは、高層・超高層の建物に対しては、ちょうど
振り子の原理で下層部は小刻みに揺れますが、上層部の揺れはそれほど
大きくなりません。

ところが、長い周期の揺れでは日本の高層・超高層は粘り強くできてい
ますから、竹の様にしなやかにしなり、建物の上層部と下層部は地震の
揺れとは時間差を持ってより大きくゆっくり揺れるのです。

このような現象はすぐには止まりませんので、地震が収まっても長い時間
揺れることになるのです。

この長い周期の揺れは、低い建物には余り影響をしませんので高層・超高
層の建物特有の現象と言えます。

記録によりますと、今回の東日本大震災では大阪府咲洲庁舎では52階部
分で片側1.37mもの揺れが10分間も続いたそうです。

日本の建物は長周期地震動に遭っても建物が倒壊や崩壊することはあり
ませんが、居住している人にとっては恐怖の時間ですね。

建物の倒壊や崩壊がないといえども設備(例えば高架水槽や給排水管、
エレベーターなど)には破壊や停止、或いは室内の家具等の転倒や移動
が起こります。

エレベーターの閉じ込め対応や家具の転倒防止策等の対策を普段から講じ
ておく必要があるといえます。

特に、エレベーターに関しては最寄りの階へ自動停止システムが付いてい
ても、停電などで途中停止して閉じ込めの問題が起こる可能性は大きい
です。

また、エレベーターのロープの揺れが発生して引っかかりが生じると、
早期の稼働に支障を来しますので、この対策も必要かと思います。
posted by 橋マンション管理士事務所 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくある質問
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